G1予想[065]第36回エリザベス女王杯(2011年11月13日) 印刷
2011年 11月 09日(水曜日) 01:08

 危機到来、イタリアを救え! イタリアンレッドとアヴェンチュラ

 それに、レーヴディソール

 

 

 

 ようやく秋も深まってきた。暖かい日が続いてきたが、ここにきてやっと朝晩の冷気を感じるようになってきた。

  ただ、今年の秋はいつもと違う秋だ。夏から秋にかけて家内が癌の手術で入院生活を送り、家に戻ってきてからは、見慣れた景色が違って見える。毎日なにげなくしていたことも、いつもと違ったように感じられる。

  仕事柄、多くの本、記事、文章を読むが、内容よりも文体が気になる。文体はその人の呼吸、体のリズムと同じだから、読んで「ああこの人は元気な人なんだ」「この人はどこか元気がないな」ということを、まず思ってしまう。

  おそらく、私の文体も変わったのではないかと思う。

  さて、競馬だが、これも以前とは違って感じられる。馬柱欄を見て、この馬はどんな運命のもとに生まれてきたのだろうか?ということを、まず思うようになった。10着6着2着などという成績より、その向こう側にある馬の運命を考える。厩舎、騎手、馬を取り巻く人間関係、他馬との関係などが気になる。

 

   と、とりとめのない話はここまでにして、エリザベス女王杯だ。今年のメンバーは目移りするほどで、これほどのメンバーがそろったことに正直驚く。ただ、これだけのメンバーがそろっても、有力馬は5、6頭。筆頭はやはり、昨年に続いての連覇がかかるスノーフェアリー(英国)だと思われる。なにしろ、凱旋門賞ではデインドリームの3着に追い込んでいる。さらに、もう1頭の外国馬ダンシングレイン(英国)も英国とドイツのオークスを制しており、この2頭はかなり強力だ。

   日本馬もすごい。秋華賞を制したばかりのアヴェンチュラ、悲願のG1タイトルを目指すホエールキャプチャ。去年の2歳女王、事実上の3歳最強牝馬レーヴディソール。そして、牝馬G1完全制覇を狙うアパパネ。さらに、重賞3連勝中のイタリアンレッド。どの馬が来てもおかしくない。

 

  で、ここからはいつもどおりにこんなことを考えた。

 

1、英国馬券:スノーフェアリーダンシングレインの馬連1点。スノー(雪)とレイン(雨)という組み合わせもいい。

2、イタリア馬券:イタリアンレッドアヴェンチュラ(イタリア語で「冒険」の意味)の馬連1点。欧州危機がイタリアまで及び、先週からイタリアの話題で持ちきりだ。もう1頭、レディアルバローザのアルバローザも「ばら色の夜明け」というイタリア語なので、この3頭で3連単、3連複を買ってもいい。

3、フランス馬券:サンテミリオンはフランスワイン、キョウワジャンヌのジャンヌはジャンヌ・ダルク、レーヴディソールはフランス語で「飛翔の夢」。この3頭の組み合わせの3連単、3連複もおもしろい。

4、北欧馬券:ワルキューレは北欧神話の戦の女神、グルヴェイグも北欧神話の女神だから、この馬連1点。

5、ハワイ馬券:アパパネはハワイに生息する赤い鳥。ハワイには鯨がやってくるので、ホエールキャプチャとの馬連1点。

 

  では、これのなかからどれを選ぼう。やはり、欧州の金融危機が気になるから、EU諸国に関係ある組み合わせがいい。となると、やはり、イタリア馬券にするしかない。イタリアンレッドとアヴェンチュラの馬連と馬単の表裏。

  ただ、同じEU圏のフランスも気になるので、ここではレーヴディソールを選ぶ。この馬が休養明けで勝てば、そういう運命のもとに生まれてきた本当の女王ということになるから、ここからイタリア関係馬2頭の組み合わせの馬連、馬単も買うことにする。

  今回、EU圏ではない英国の2頭は休んでいてほしい。