G1予想[066] 第28回マイルチャンピオンシップ(2011年11月20日) 印刷
2011年 11月 17日(木曜日) 23:33

エイシンアポロン、イモータルヴァース

ギリシャの神々の怒りが爆発!

 

 これまでの実績から見れば、イモータルヴァース(牝3)で鉄板だ。なにしろ、欧州No.1マイラーと呼べるゴルディコヴァ(BCマイル3連覇馬)を、8月のジャック・ル・マロワ賞で破っている。いまは便利な時代で、世界中のほとんどのレースがユーチューブにアップされているので、それでこのレースを見ると、イモータルヴァースの勝ち方は、欧州競馬としては常識破りだ。

 ドーヴィル競馬場の直線マイルコースで、イモータルヴァースは最後方から追い込んで勝っている。外ラチ沿いをグイグイ伸び、ゴルディコヴァには1馬身の差をつける完勝である。これなら、京都のマイルは、よほどの不利がなければ難なくこなせるだろう。

  Immortal Verse

 それにしても、フランス調教馬なのに、なぜ「Immortal Verse」という英語名なのだろう? Immortalは、「不死の」「不滅の」「永遠の」という意味でverseは韻を踏んだ「詩」。たぶん、両親からの連想で馬名をつけたのだろう。
 父のPivotal(ピヴォタル)Pivotalは「重要な」という意味。母のSide of Paradise(サイド・オブ•パラダイス:楽園のこちら側)は、スコット・フィッツジェラルドのデビュー作のタイトルだ。この馬の兄はラストタイクーンで、これもフィッツジェラルドの作品ノート『The Love of the Last Tycoon』から来ている。

 とすれば、Immortal Verse=「不滅の詩(うた)」は、こんなところで負けてはいけないだろう。

 と書いてみたが、本当に買うのはエイシンアポロンにした。というのは、今週は「飛ばし」が発覚したオリンパスの事件で、週刊誌、経済誌はもちきり。その前は、大王製紙の御曹司の不正使い込み事件、ギリシャの国債問題と、なぜか、「神」(紙)が連想される話題が多いからだ。オリンパスにしてもギリシャ国債にしても、神々は怒っているだろう。

 なら、ギリシャ神話のアポロンの神に、この世の悪を一掃してもらおう。本当は、もっと人気薄にしたいが、踏みとどまって、エイシンアポロンの単、複と、イモータルヴァースへの馬単、抑えの馬連。この4点に絞った。