G1予想[070]朝日杯フューチュリティステークス(2011年12月18日) 印刷
2011年 12月 14日(水曜日) 14:39

ドバイが救う日本競馬

スノードンの単・複と馬単・馬連総流し

 

  師走半ばとなり、「今年の10大ニュース」がマスコミに登場するようになった。JRA競馬もあと2週、朝日杯と有馬記念を残すだけとなった。この時期いつも思うが、なぜ、日本の競馬は律儀に1週間単位で行われ続けているのだろうか?

  サラリーマンは、週5日会社に行き、土、日を余暇で過ごす。競馬ファンの場合、この土、日の余暇が競馬になるから、1週間があっという間に過ぎる。そうして、毎年、気がつけば有馬記念。1年もあっという間に過ぎてしまう。

 

  人間は、いったん習慣化した生活を始めると、そこから逃れられない。そうなると、習慣内のことしか考えなくなり、ほかのことが目に入らない。サラリーマン競馬ファンの頭のなかは会社と競馬だけになる。これは、中毒と同じだ。

  日本のJRA競馬はこうしたサラリーマン競馬ファンが支えている。そのため、週間単位で、すべてが進んでいく。レースも調教もすべてこのスケジュールのなかで行われ、繰り返えされる。予想も同じで、過去の結果のなかから、同じような例を探すことばかりが行われる。

 

  「失われた20年」で、サラリーマンの給料は毎年低下し、そのサラリーマン自体が少なくなった。いまや非正規雇用者が雇用全体の3分の1に達している。なのに、相変わらず、JRA競馬は週単位で行われ、地方競馬は主にウィークデーに開催される。競馬は徴税システムの一部だから、JRAは主にサラリーマンから徴税し、地方競馬はサラリーマンでない自営業者、非正規雇用者から徴税していることになる。

 野田どうじょう政権は、重税路線に突っ走っているが、競馬ファンは「消費税増税」をどう考えているのだろうか?

 

 このような見地から競馬を見ると、過去データに基づく予想をするのがバカバカしく思えないだろうか? なぜ、大多数の人間と同じ結論を導いて、その馬券を買うのか? なんのために、毎週、同じ行為を繰り返すのか?

 馬券を買うという行為を、もう一度、根底から考え直さないと、来年もまた同じことの繰り返しで、年が過ぎていくだけだ。

 

 スノードンは、ダーレージャパンの生産馬で、ドバイのハムダン副首長の持ち馬。父はアドマイヤムーン、母のスノーリッジはアメリカのG1馬。フランスの凱旋門賞もそうだが、いまに、日本の競馬も中東のオイルマネーが入らなければ成り立たなくなる。ダーレージャパンは、これまで、日高を中心に、廃業に追い込まれた牧場や倒産寸前の牧場を次々と買収し、不況で苦しむ日本の馬産を救ってきた。もうそろそろJRAのG1を勝っていいだろう。

  スノードンの単・複と、馬単、馬連総流し。