G1予想[074] 第72回桜花賞(2012 年4月7日) 印刷

2012年 4月 07日(土曜日) 12:21

いちばん嫌いな冠馬名の馬

マイネエポナから馬連流し

 

  なんと、ハナズゴールが出走を回避した。洗い場の壁を蹴って、右後肢を負傷したからだという。痛がって脚もつけない状態だという。

  となると、逃げ馬のことを書いたので、「逃げもあり?」と斎藤調教師が言っているマイネエポナにすることにした。私は、冠名がついた馬名が嫌いで、とくにマイネル、マイネの馬はなんとなく好きになれない。ただ、好きな馬名の馬を買うのは誰でもできる。だから、今回は嫌いな馬名の馬を買う。

  18頭のなかで、嫌いな馬名の馬を挙げると、冠名がついたエイシンキンチェム、トーセンベニザク、オメガハートランド、メイショウスザンナ。それに、命名にセンスが感じられないイチオクノホシ、アイムユアーズだ。

  この5馬に、マイネルエポナから馬連流し。ちなみに、エポナはケルト神話の女神だ。

  なお、馬名から見ると、ジェンティルドンナ(=貴婦人)ダームドゥラック(=湖の貴婦人)の「貴婦人一点勝負」。ジョワドヴィーヴル(=生きる喜び:仏語)エピセアローム(=スパイシーな香り:仏語)の「フランス語一点勝負」もある。

 

ハナズゴールの単勝、馬単総流し

 2012年 4月 02日(月曜日) 21:30

  今週から、愛川欽也さんが始めたWEB放送局「キンキンテレビ」内の競馬番組に出ることになった。「キンキンテレビ」は、14年間続いたCS放送「朝日ニュースター パックインジャーナル」の終了を引き継いで、 ニューストークショー「パックインニュース」を流すためにつくられたWEB放送局で、競馬とはなんの関係もない。実際、愛川さんは競馬をやらない。

 それなのに、なんで競馬の番組ができたのだろうか?

  それは、「キンキン塾」代表の女優・森朝子さんと西原一郎氏が大の競馬好きだからだ。森朝子さんにいたっては、女性競馬ジャーナリストクラブの会員でもある。

  この森さんとの縁で出るしかなくなった(?)わけだが、ほかに、フリー編集者の川端光明氏(田端良彦)、ノンフィクション作家で競馬ライターの松井政就氏や、ときどき、女性として初めて競馬放送をやられた井口保子さん(女性競馬ジャーナリストクラブ会長)も加わる。ただ、番組などといっても、そこはWEB放送局。テレビのようなスタジオも台本もあるわけでなく、行き当たりばったりでいいから、各人の予想、競馬に関するエピソードを話していこうということになっている。なにしろ、予算ゼロ、手弁当でのスタートだ。

 


  さて、桜花賞である。

  今年の注目は、暮れの阪神JFを楽勝したジョワドヴィーヴル。前走のチューリップ賞では休み明けで伸びを欠いて3着たが、2009年優勝の姉ブエナビスタとの姉妹Vがかかっている。話題性ではこの馬がいちばんだ。ただ、そのチューリップ賞で外から突き抜けたハナズゴールは、ゴール前まだ余裕があっただけに、これまでの戦績から見れば、この馬が本当はいちばん強いのかもしれない。

  この2馬に続くのが、フィリーズレビューを制したアイムユアーズ、3連勝中のパララサルー、クイーンC優勝ヴィルシーナ。さらにチューリップ賞は4着だったがシンザン記念で男馬を退けて勝ったジェンティルドンナもいる。

  こう見てくると、今年の桜花賞は混戦模様かもしれない。

 

  桜花賞をテレビで初めて見たのは1970年、高校生のときだった。それまで私は競馬そのものを知らなかった。大人たちがやっているギャンブルで、最初に染まったのがマージャンで次が競馬だったが、競馬はそのシステムがよくわからなかった。しかも、馬券を買いに行かなければ参加できないのだから、最初は競馬新聞、スポーツ新聞を、ただ読むだけだった。読むといっても、読んでもよくわからないことがたくさんあった。

  1970年の桜花賞はタマミの逃げ切りだった。タマミという名前にもびっくりしたが、逃げ切りにも驚いた。というのは、それまで、脚質ということすら知らなかったからだ。「逃げってなに?」「差しってなに?」と、競馬を知っている友人に聞いたぐらいだ。

 そうして見た桜花賞、 タマミの逃げ切りは鮮やかだった。競馬というのは逃げて勝つものなんだと思ったぐらい、鮮やかだった。

 

  最近、桜花賞を逃げ切る馬が出ていない。あのダイワスカーレットにしても、最初から先頭を走っていたわけではない。好位から直線で早めに抜け出したもので、逃げ切りではない。タマミの後に、逃げ切りで思い出すのは、テスコガビーの圧巻の逃げ切りだ。桜花賞史上最大着差のレコードで、2着馬はテレビの画面にも映らなかった。ハギノトップレディの逃げも鮮やかっだった。今年のメンバーを見渡してみたが、絶対的な逃げ馬はいない。昔のように、新聞の馬柱欄に「脚質:逃げ」と書かれる馬は本当に少なくなった。

  と、こう書いてきたが、別に今回逃げ馬を買うわけではない。これを買うという理由が見つからないので、だらだら書いてきただけだ。別に買う理由などなんでもかまわないのだが、少しはあったほうがいい。完全なデタラメ買いでは、原稿が書けない…などと思いつつ、結局、ハナズゴールの単勝を買うことにした。そして、馬単で、ハナズゴールから総流しをしてみる。

 

  娘の親友にカナダ人で「ハナ」という名前の子がいる。彼女は、もうすぐバンクーバーに帰る。日本に留学して、その後5年間、日本で暮らしてきたが、故郷に戻るというので、娘はさみしがっている。桜花賞当日の日曜日は、娘はハナといっしょに「神楽坂をどり」(神楽坂芸技組合主催)を見に行くという。「もうこれが最後だから」と言う。ハナは神楽坂が大好きだ。

 

最終更新 2012年 4月 07日(土曜日) 12:25