12/08/23 ●アマゾンがついにインドで「Kindle」を販売開始、「Kindle Store」もオープン! 印刷

アマゾンは、8月22日、インド国内で「Kindle」の販売を開始したと発表した。すでに、家電量販チェーン大手「Croma」の店頭など販売され、同時にオープンしたインド版「Kindle Store」では、個人電子書籍出版サービス「Kindle Direct Publishing」(KDP)も開始した。コンテンツは、インドで販売可能な英語圏の新刊、ベストセラー、インド人著者の書籍などがそろい、アマゾンによると有償で100万点以上をそろえたという。

  なお、KDPでは、英語以外にヒンディ語・デーヴァナーガリー語・ベンガル語などの表示にもある程度対応しているため、今後は、インディーズの作家を中心に現地作品が増えていくと思われる。 

  インドは英語圏だが、インドでの書籍出版は英国植民地時代の名残から、これまでは英国資本が牛耳っていた。アマゾンはこれまで、インドでの通販ビジネスを Amazon.co.ukを通じて行ってきたが、今年の2月に初の通販サイト、「Junglee.com」を立ち上げ、ムンバイに配送センター、ハイデラバード、チェンナイ、バンガロールには開発センターを建設して本格的な事業開始に備えてきた。英国資本の独壇場だったインドにアメリカ資本のアマゾンが参入したことで、今後、市場がどうなるのか注目される。