12/10/19●「ニューズウィーク」が年内で紙を廃止し、全面デジタル化に! 印刷

週刊誌「Newsweek(ニューズウィーク)」が、2012年12月末を最後に紙媒体を廃止することを決定し、発表した。2013年初めから全面デジタル化し、「Newsweek Global(ニューズウィーク・グローバル)」として、世界共通の内容で配信することになる。

 「ニューズウィーク」は1933年の創刊。2008年のリーマンショック後、広告収入の落ち込みで赤字が続き、親会社の「ワシントン・ポスト」社が2010年に売却。その後ニュースサイトの「デーリービースト」と統合していた。

  アメリカでは、「iPhone」や「iPad」といったタブレット端末で新聞、雑誌を読むケースが急速に普及している。「iPhone」利用者だけでもすでに1 億1000万人(マーケティング・サービスのcomScore調べ、7月2日公表)を超えていて、紙媒体の読者の減少に歯止めがかかっていない。こうした流れに、もはや老舗の「Newsweek」といえども逆らえない状況で、決定はむしろ遅すぎたという声もある。

  しかし、日本の状況はまったく違う。「ニューズウィーク日本版」は、発行元である阪急コミュニケーションズが「変わりなく、毎週水曜日に発行していきます」とコメントし、来年も紙版が発行されるようだ。

 

      Newsweek kills print mag to embrace "all-digital future"