12/10/28●スーパーマンことクラーク・ケント氏が新聞社を退社、ウェブメディアを創刊! 印刷

「スーパーマン」の主人公、クラーク・ケント氏が、10月24日発売の最新号で新聞記者を辞めるストーリーになっていることがわかり、大きな話題になっている。作者のスコット・ロブデル氏が『USAトゥデー』(22日付、電子版)に語ったところによると、辞める理由は勤務先の新聞社『デイリー・プラネット』社による記事の「娯楽化」に我慢できなかったこと。

  ケント氏は、メディア複合体の傘下に入った『デイリー・プラネット』紙の全社員の前で強く抗議し、退社する。再就職はせず、ウェブメディア「ハフィントン・ポスト」に似たサイトを自ら開設するという。

  この件をさっそく取り上げたのが、朝日新聞の名物コラム「天声人語」。なんと、この設定に文句をつけたのだ。「新聞はもはや、ジャーナリズムではなく娯楽になり下がった」と退社したスーパーマンがお気に召さなかったようで、「いわば副業だけに気楽なもんだと思う」と書いた。また、「『新聞で人助け』とか言っていたのに、そりゃないぜクラーク」とも。しかし、これは、時代遅れになった旧来メディアの「犬の遠吠え」にしか聞こえない。