12/11/26●クリスマス商戦で「Kindle」などe-Readerの大幅な値引き合戦が始まる 印刷

アメリカでは感謝祭ウィークの11月23日(金)の「Black Friday」(黒字の金曜日)から、年末商戦に入った。今後、クリスマスまでバーゲンが続く。それにともない、電子書籍専用端末(e-Reader)が大幅にディスカウントされている。たとえば、Koboの「Kobo mini」は49.99ドル(定価79ドル)に、Barnes & Nobleの「NOOK Simple Touch」は59ドル(定価99ドル)になった。

 まだ、アマゾンの「Kindle」は値引きされていないが、ベストバイなどではタブレット機「Kindle Fire」シリーズを中心に大幅にディスカウントすると発表している。日本では売り出されたばかりで値引きは考えられないので、買うならアメリカのものを買ったほうがよほどお得だ。

  そんななか、調査会社大手のニールセンが子供たちを対象に、今年クリスマスプレゼントにもらえたらうれしいIT製品の一覧レポートを公開した。それによると、6~12歳児部門での人気は、iPad(48%がOK)/iPod Touch(同36%)/iPad mini(同36%)/iPhone(同33%)とアップルが断然人気。そんななかでe-Readerが13位(同21%)と健闘している

 

  ブラックフライデーにアメリカ人はスーパーに殺到する ■写真:SEJ(Search Engine Journal)より

 また、「Book Industry Study Group」が今月発売した電子書籍ユーザー動向レポート「Consumer Attitudes Toward E-Book Reading VOLUME FOUR」を業界誌「Publishers Weekly」が紹介している。

 この記事の分析では、タブレット端末やe-Readerが安くなったことで、電子書籍ユーザーたちがよりクロスプラットフォーム志向になっているといい、この傾向は今年のクリスマス商戦でより進行するという。また、アマゾンの圧倒的なシェアは揺るがないが、中小の電子書籍販売サイト各社も順調に売上を伸ばしているという。

   「Publishers Weekly」は出版業界誌

  http://www.publishersweekly.com/