12/12/18●武田ランダムハウスジャパンが倒産、負債は9億2600万円 印刷

武田ランダムハウスジャパン(資本金3000万円、東京・千代田区神田錦町1-7、武田雄二社長)が、東京地裁に自己破産を申請し破産手続き開始決定を受けていたことが、17日判明した。 

  債務届け出期間は来年1月16日まで、財産状況報告集会は3月19日。帝国データバンクによると、負債は約9億2600万円。

  もともと米・ランダムハウスは、講談社との合弁会社「ランダムハウス講談社」を2003年に設立し、日本で単行本や文庫など1000点余りを刊行してきた。しかし、2010年3月、経営不振を理由にアジアからの撤退を決め、講談社との合弁解消し、その後、今回倒産した武田ランダムハウスジャパンが事業を引き継いできた。

  これまで、武田ランダムハウスジャパンは、人気ドラマ「マルモのおきて」のノベライズ本や、タレントのつるの剛士、お笑い芸人の松村邦弘、ノッチなどの本も出してきたが、売上不振が続き、昨年8月に出した物理学者アインシュタインの伝記を翻訳した本の中で、コンピューターの自動翻訳をそのまま掲載したような記述が多数見つかり、回収騒ぎも起こしていた。