13/01/25●2012年出版物販売額1兆7398億円、前年比で約644億円が喪失 印刷

  出版科学研究所は1月25日、2012年の書籍・雑誌の推定販売金額が前年比3.6%減(644億円減)の1兆7398億円になることを発表した。これで、8年連続の前年割れである。「書籍」は同2.3%減の8013億円、「雑誌」は同4.7%減の9385億円と、出版市場の縮小は止まらない。

書籍に関して6年連続の前年割れで、ミリオンセラーが文春新書『聞く力』の1点にとどまるなど、ヒット作に恵まれなかったことが大きく影響。また、雑誌は15年連続の前年割れで、落ち込み幅は昨年の同6.6%減に次いで過去2番目に大きかった。

なお、推定販売部数は、書籍が同1.7%減の6億8790万冊、雑誌が同5.8%減の18 億7339万冊だった