ニューヨーク・タイムズ社は2月20日、傘下の『ボストン・グローブ』紙と同紙に関連する資産の売却を検討していることを発表した。『ボストン・グローブ』紙は、ニューヨーク・タイムズ社が1993年に11億ドルで買収したが、購読者数も広告収入も低迷し、同社のお荷物になっていた。

　 トンプソンCEOによると、「戦略と投資をニューヨーク・タイムズのブランドと報道に集中させる」とのことで、これでNYT社は『ニューヨーク・タイムズ』の紙と電子版および傘下の国際英字紙『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』に、経営資源を集中させることになる。ただし、リーマンショック後の2009年にも売却を検討しながら断念した経緯があり、買い手があるかどうかが最大の課題だ。