講談社は2月22日、定時株主総会および取締役会を行い、第74期（Ｈ23.12.1～同24.11.30）決算と役員人事を確定した。決算の概要は、以下のとおり。

  売上高1178 億7100万円（前年比3.3％減）、営業損失6億7800万円、経常利益10億6700万円、当期純利益15億5000万円（同844.8％増）。売上高の内訳は、雑誌721億8300万円（同3.5％減）、書籍246億8100万円（同11.6％減）、広告収入84億9000万円（同4.1％ 増）で、書籍の落ち込みが大きい。本業は赤字だが、その他94億9100万円（同12.8％増）、不動産収入30億2400万円（同16.5％増）で、かろうじて利益を確保したかたちだ。

  日本経済の縮小と歩調を合わせて、出版不況は続いている。2012年は、講談社に限らず、集英社、小学館、角川グループなどの大手から中堅、中小までほぼ軒並み売上を落とし、出版界全体で約700億円が失われた模様だ。

  　　　　　　　　講談社決算の推移（単位：百万円）