13/05/01●電子版好調で「NYタイムズ」が「USAトゥデー」を抜き部数2位に浮上  印刷

AAM(旧新聞発行部数公査機構=ABC)が4月30日発表した2012年10月~13年3月の米主要新聞平均発行部数(平日版)によると、電子版が好調な ニューヨーク・タイムズが「USAトゥデー」を抜いて部数第2位(電子版+プリント版)に浮上した。「NYタイムズ」の発行部数は、17.6%増の186万部。内訳は電子版が113万部で紙媒体が73万部と、米主要紙では唯一電子版が紙媒体を上回った。なお、AAMのカウント方式では、1人の会員が複数の端末で電子版を利用する場合、端末ごとに1部と数えている。

  首位は、引き続き「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」で、前年同期比12.3%増の237万部。3位に落ちた「USAトゥデー」は167万部で同7.9%減。昨年9月に紙媒体と電子版のデザインを一新したが、まだその効果が出ていない。

 AAMの調査対象の日刊紙593紙の発行部数合計は、前年比で0.7%減少。プリント版の発行部数の減少が続くなか電子版の存在感が高まっており、12年10月~13年3月期の全体に占める電子版の比率は19.3%となり同5.1ポイント上昇した。