13/08/07●アマゾンのジェフ・ベゾスCEOが『ワシントン・ポスト』紙を個人で買収 印刷

最近のメディアのニュースのなかでもっとも驚いたのが、8月5日、ワシントン・ポスト社が、『WTP』紙をアマゾンのジェフ・ベゾスCEOに売却したと発表したことだ。売却金額は、25000万ドル。

 ベゾス氏は声明で、「ポスト紙には新しい発想が必要だ」と指摘し、インターネットを軸にした経営改革を進める方針を示した。ワシントン・ポスト社によると、ベゾス氏は新聞発行とそれに関連するウェブサイトなどの関連事業を、なんと個人で買収した。つまり、オーナーになったわけで、発行人のキャサリン・ウェイマス氏をはじめ編集幹部や約2000人の従業員の雇用も維持される見通しという。

 米メディアによると、事情通はベソス氏の提案が「最も条件がよく、価格も高かった」という。『WTP』は、投資銀行のアレン社によって入札が行なわれ、ベゾス氏を含め数社が応札していた。ベソス氏は今年初めに、ヘンリー・ブロジェット氏保有のインターネット関係のブログである『ビジネス・インサーダー』に500万ドルを投資しているので、メディア帝国を築く野望を持っているのかもしれない。

 ベゾス氏は従業員向けに、「日々のワシントン・ポストの経営には関わらない」と述べているが、今後、大幅な改革を進めるのは間違いない。「地図はなく、この先の針路の選択は容易ではない。新しいことを考え、試していかなければならない」と、同紙のウェブサイトで述べている。