13/09/23●EUが2015年から電子書籍のVATルールを変更、アマゾンに逆風 印刷

このほどEUは、委員会通達 (Council Directive) で、電子書籍を含む電子的サービスに関わる域内諸国の付加価値税(VAT)の徴収方法を変更することを発表した。すでにEUは「電子書籍は書籍に該当しない」と結論しており、これにより2015年から、これまで提供国(サーバ所在地)で課税されていたものが消費国課税に切替えられる

 現在、EU加盟国は協定により、電子書籍作品の売上金に1520%程度のVATを“内税方式”で課している。しかし、ルクセンブルクはこの協定を無視し、自国内でのVAT3%と低く設定しているため、マゾンやKoboはルクセンブルクを欧州拠点にしている。このVATの格差が是正されるが、課税コストがかかるうえ、消費者にとっては大きなマイナスとなる。