13/10/19●文芸春秋を訴えたユニクロの名誉毀損認めず、東京地裁判決 印刷

ユニクロを運営するファーストリテイリングが、文藝春秋を相手に、出版差し止めや計22000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が、18日、東京地裁であった。

 問題となったのは20113月に出版された『ユニクロ帝国の光と影』。この本は、現役店長らの話として、ユニクロでは店長がタイムカードを押していったん退社したように装い、その後サービス残業をしていると記載。労働時間は月300時間を超え、会社側も黙認していると指摘していた。これを事実に反すると、ユニクロ側
は提訴したが、 土田裁判長は、「取材に応じた現役店長の話は具体的で、信用性は高い」と判断し、ユニクロの提訴を退けた。