14/03/04●KADOKAWAが自社マンガを無料配信、英語、中国にも対応という画期的な試みを開始! 印刷

KADOKAWA322日にスタートさせる漫画専用ウェブ「ComicWalker」で、画期的なことを始める。まず、自社のマンガ雑誌の掲載作品やオリジナルコンテンツなど計200作品を無料にする。さらに、英語版、中国語版(繁体字)も用意する。これは、海外で行われているスキャンレーション防止のためだが、クリック1つで作中のセリフの言語を切り替えられ、トップメニューもそれぞれの言語で用意するというのだから、よくここまで踏み切ったと思う。とりあえず、翻訳作品は40作品からスタートするという。

  

 ただし、このような無料サイトは続ければ続けるほど、コストがかさむだけでリクープできない。そこで、いずれは有料サービスも開始し、掲載作品のコミックス化を行う新レーベルも立ち上げることになるらしい。

 なお、こうしたサイマル配信は、すでに講談社が昨年10月、米アニメ配信大手「クランチロール」と組んでスタートさせている。この試みは一定の成果を上げており、「進撃の巨人」「宇宙兄弟」などが、雑誌掲載時と同時に読めるようになっている。 

 KADOKAWAでは、スタート時の掲載作品を、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」、「新世紀エヴァンゲリオン」、「僕だけがいない街」、「カゲロウデイズ」、「新生徒会の一存」、「ソードアート・オンライン」、「となりの関くん」などとしている。