09/02/15●角川書店、中国人漫画家を育成、7月から日本で連載 印刷

  角川書店は中国人漫画家を日本でデビューさせるほか、年内に単行本を日中両国で同時発売する。
 角川グループホールディングスは中国の出版社「広州漫友文化科技発展公司」と昨年9月に提携した。漫画家育成もその一環で、2000年に中国でデビューした人気女性漫画家、丁冰(ディン・ビン)さん(27)がこのたび来日した。角川の編集者が執筆を支援し、7月から角川の月刊少女漫画誌に中国の古典を題材にした作品を連載する。12月に単行本化し、日本のほか中国語版を中国と台湾でも発売する。

 日本の出版社が中国から漫画家を招き育成するのは珍しいが、日本の漫画は中国をはじめアジアで高い人気があり、現地の才能を発掘してアジア市場の開拓につなげる狙いがある。(2009年02月15日「日本経済新聞」より)