09/06/04●昭文社、60億円の赤字決算 売上高11.6%減 印刷

  地図出版の老舗である昭文社の平成21年3月期連結決算は、売上高が2桁落ち込み、それに伴い営業赤字を計上、事業構造改革費など減損損失で合計約47億円の特別損失が発生したため、60億円強の当期純損失となった。
 地図書の売行き不振や雑誌の広告収入減で2年連続赤字の厳しい決算。  
  このため、固定費削減の目的で、期末時点で50歳以上となる社員を対象に希望退職制度を実施。応募があった62人の特別退職金2億円のほか、高級タイプの カーナビ分野の見直しによる三次元ネットワークデータ構築費などの減損損失や電子事業関連のデータベース・ソフトウェアなどの減損損失で合計46億 8300万円の特別損失を計上した。
 結果、当期純損失は60億9100万円(前期は12億9400万円の当期純損失)となった。(「新文化」2009年06月04号掲載記事から)