09/08/28●集英社の決算、減収でも増益 印刷

  集英社の第68期(平成20.6.1〜同21.5.30)の業績が発表された。大手出版社のなかでは、ほぼ唯一好業績を誇ってきた集英社の今期の業績は、売上高が前期比3.1%減の1332億9800万円と落ち込んだものの、税引前当期純利益は同113.6%増の23億5800万円、当期純利益は同163.1%増の6億5500万円と倍増した。
 これは、異例のこと。出版不況が続くなかでは、大健闘していると言っていい。ただし、本業である「雑誌」「書籍」とも売上げを落としているのが気になる。
 売上高の内訳は、「雑誌」(コミックス含む)が同3.7%減、「書籍」が同1.0%減、「広告」が同16.7%減、「その他」(版権、ウェブ、物販)が同17.8%増。