09/09/19●フォレスト出版に処分勧告 ニセ投資家を使ってメルマガ 印刷
 「ミスター・ストップ高」と称される架空の投資家を創作し、虚偽の内容を記載したメールマガジンを配信したとして、証券取引等監視委員会は18日、「フォレスト出版」(東京都新宿区、太田宏社長)を金融商品取引法違反(誇大広告)で行政処分するよう金融庁に勧告した。
 監視委によると、フォレスト出版は「『ミスター・ストップ高』と異名をとった投資家」という架空の投資家を創作。2008年2月、投資助言の契約を勧誘するため、顧客ら約7万人に配信しているメールマガジンで「(この投資家が)推奨した新興株は7割がストップ高をマーク」とうたっていた。

 フォレスト出版は、ビジネス本を中心に、多くのベストセラーを出してきた。神田昌典、苫米地英人、石井裕之などの人気者を使って、本を出すとともに、CD販売、セミナー開催、会員囲い込みによる会費収入などで、業績を伸ばしてきた。したがって、ここは出版社というより、出版物をコアにしたサービス会社で、そのサービスのクオリティがかなり怪しいものだったことは、この一件で明らかだろう。