09/10/02●ワシントン・ポストとブルームバーグが提携 印刷

 「ワシントン・ポスト」と経済専門メディアの「ブルームバーグ」は10月1日、ニュース分野で提携すると発表。2010年1月から、両社の記事を新聞他社など報 道機関向けに提供するサービスがスタートすることになった。両社は2社のブランドを使った経済ニュース専門サイトをたちあげる一方で、ワシントン・ポストの記事をブルーム バーグの情報サービスでも読めるようにするという。(アメリカの各メディアが報道)

 ところで、「ワシントン・ポスト」と言えば、アメリカの多くの新聞が赤字のなかで、今年の決算が黒字になるという快挙を達成している。さる7月31日に発表された4〜6月期決算は、最終損益が1140万ドルの黒字(前年同期は270万ドルの赤字)。売上高は、 前年同期比2%増の11億2850万ドルだった。

 新聞不況なのになぜ?と思うが、じつは、売上高は新聞事業では広告収入の落ち込みで14%も減少しているのに、教育事業(13%増)やケーブルテレビ事業(4% 増)が堅調なのだ。ワシントン・ポストの教育事業と言えば、「カプラン」だ。カプランは、大学・大学院入試向けの予備校などを運営している。ここに、就職難の若者たちが、殺到している。

 景気は回復したと言っているが、これはアメリカ政府のプロパガンダ。実際は、失業率がどんどん悪化しており、「二番底」に向かい始めているのは間違いないだろう。