09/10/30●アップルの新型タブレットがいよいよ現実化 印刷

 最近、噂の「アップル・タブレット」のニュースが目につくようになった。「アップル・タブレット」というのは、Appleが開発中と噂される新型タブレット・デバイスであり、「Apple Slate」と呼ばれているということがわかった。
 これができると、アマゾンの「kindle」を超えたデバイスとなり、新聞・書籍のデジタル化はさらに進む。アメリカのニュースによると、『New York Times』紙のエグゼクティブエディターBill Keller氏が、10月26日、社内向けに行った内部関係者スピーチのなかで、この新デバイスを「Apple Slate」と呼んだらしい。
 つまり、NYTとしては、このアップル・タブレットに大いに関心を持っていて、コンテンツの開発を進めているようだ。

 また、オーストラリアの地元紙『Sydney Morning Herald』は、10月27日、アップルが、間もなくリリースすると噂される新型タブレット製品のスペックをオーストラリアのメディア企業各社に送付したと伝えている。
 ということは、すでにAppleは、新型タブレットに興味を持つ新聞社や出版社にプロジェクトへの参加を打診しているものと思われる。もし、アップルが新型デバイスで電子ブック市場に参戦すれば、新聞・書籍・雑誌のデジタル化は一気に進み、市場は活性化するだろう。

 すでに、アマゾンは「Kindle」で先行し、サムスンも参戦。ソニーもアメリカでは健闘中だ。さらに先日、書店チェーン大手の「Barns & Noble」は、電子ブックリーダーの新製品「nook」を発表している。アップル・タブレットの発売は2010年春とされれるが、こうした動きを見ていると、早まる可能性もある。

 バーンズ&ノーブルの「nook」