09/12/01●内外タイムスが自己破産を申請。負債総額は約26億7700万円 印刷
  夕刊紙「リアルタイムス」発行の内外タイムスが、11月30日、自己破産を東京地裁に申請した。帝国データバンクによると、負債総額は約26億7700万円。  内外タイムスの経営不振は、これまでずっと囁かれてきており、2009年6月には、媒体名を「リアルスポーツ」に変更した。しかし、新規読者は獲得できなかった。

  内外タイムスの息の根を止めたのは、不況による風俗広告の激減とネットシフトである。

 夕刊紙といえば、競馬・競輪などのギャンブル、野球などのスポーツ、芸能ゴシップ、そしてフーゾク情報。とくにフーゾク情報とフーゾク広告は、夕刊紙ならではものだ。 かつて内外と言えば、「3行広告」というくらいフーゾク広告が入っていた。しかし、いまや、これらの広告はほぼネットとケータイに移り、これを目当てに夕刊紙を買うのは50代以上の男性ぐらいで、若い世代は見向きもしない。これでは経営は行き詰る。

  内外タイムスの破綻で、今後、大都市圏の夕刊紙はさらに行き詰るだろう。すでに「新大阪」「名古屋タイムズ」なども姿を消している。

 (このニュースに関しては、「連載・メディアの未来」により詳しく書いています)