小学生向け学年別学習雑誌「科学」と「学習」は、学研の看板であり、以前は経営の柱だった。ただし、このビジネスモデルは小学館の場合と違い、単なる雑誌の休刊とは意味が違う。なぜなら、「科学」と「学習」は、書店で売られ一般雑誌と違って直販制を取ってきたからだ。

「科学」「学習」は全国展開する代理店を通じ、「学研のおばちゃん」の愛称で知られる販売員が、直接家庭を訪問して販売・宅配を行う。これで、最盛期（1980年頃）には発行部数総計600万部以上に達していた。しかし、ここ数年で急激に落ち込み、いまでは最盛期の10分の1以下。もはや、直販制が限界にきていた。

　　　休刊が決まった「学習」と「科学」