09/12/04●iPhone、iPod touchで雑誌コンテンツを二次利用したサービスが開始 印刷
   雑誌単位でオンラインで丸ごと1冊コンテンツを買うのは、読者にとって極めて利便性が少ない。こうした問題を解消するには、各雑誌の同じ特集を一括したほうがいいと、かねてから指摘されてきた。それを、今回、ハンズエイドが解消。12月4日から、ハンズエイドでは、雑誌や書籍のグルメ特集記事を、iPhoneやiPod touch向けに最適化して配信するアプリ「食べレコ」の配信を開始した。アプリは無料で、アプリ内課金を利用して無料から350円でコンテンツを購入する。

   現在公開されている特集は、アクセスパブリッシングの「東京カレンダー」編集部によるオリジナルコンテンツ、産業編集センター「懐かしい町のレトロな喫茶店」の地方別コンテンツ、スターツ出版「オズマガジン」2009年9月号 の定番おやつ特集、KKベストセラーズのCIRCUS 6月号増刊「絶品!大人のB級グルメ」の特集、マガジンハウスの「Age」2009 summer vol.1の特集記事など。iPhoneアプリですでに出版されているものばかり。これを特集単位でiPhone用に編集し直して配信される。

このサービスは、雑誌1冊の丸ごとデジタル化より進んだモデルだが、コンテンツごとに著作権者に了解を得なければならないとう関門がある。したがって、タレントやモデルやプロダクションなどが複雑に絡むファッション誌などでは、了解手続きが煩雑すぎてできなかった。今回、比較的ハードルが低い、料理やガイド記事などの配信から始まったのも、仕方がないことだろう。しかし、今後の見通しはまだ不明だ。