09/12/05●「新聞の力になりたい」とグーグルCEOがWSJに寄稿を! 印刷
  グーグルのエリック・シュミットCEOは、は3日付の『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』紙に寄稿し、「読者拡大や収益増加に向けて力になりたい」として、新聞、雑誌などと協力して 各紙誌のネット事業の収益化を後押ししていく考えを示した。これまで、米メディア業界では、グーグルを「ただ乗り」として批判する声が強かったが、今回の寄稿は、こうした批判に反論し、協力姿勢をアピールしたもの。

 シュミットCEOは、この寄稿文のなかで、2015年を想定し、小型携帯端末を通じて、印刷媒体のページを繰るのと同様の感覚で、新聞や雑誌を読むことが可能となるほか、 外国語の新聞も自動翻訳され英語で読めるようになると予測し、「技術革 新を通じて、(新聞や雑誌などの)収益性と活力を確固としたものにできる」と述べている。

 グーグル批判の急先鋒は、WSJ紙を傘下に持つニューズ・コーポレーションのラパード・マードック会長。ニューズはマイクロソフトとの提携模索中とあり、それを牽制する意味もある今回の寄稿だ。