09/12/19●ソニーが電子書籍リーダーの配信を拡大、日本でも再発売を計画中 印刷
 ソニーは12月18日、アメリカで電子書籍リーダー向けに配信する新聞・雑誌の拡充を発表した。これまでに配信を発表した「ウォールスト リート・ジャーナル」と「ニューヨーク・ポスト」に加え、「フィナンシャル・タイムズ」と「ロサンゼルス・タイムズ」「シカゴ・トリビューン」の3紙の配信を開始した。今後はさらに、経済誌「バロンズ」や「ニューヨーク・タイムズ」など16の新聞・雑誌についても配信をしていくという。

 また、その一方で、電子書籍端末市場からいったん撤退した日本での再発売も計画中という。日本の電子書籍市場は、大手出版社の協力体制が整わなかったため、これまで拡大してこなかった。しかし、アメリカでアマゾンの「キンドル」が成功し、今秋日本でも購入が可能になったため、ソニーとしても無視できなくなっていた。

 すでに、アメリカではバーンズ&ノーブルも市場参入しており、ソニーが日本市場に戻ってくれば、今後は日本でも電子書籍市場は拡大するものと思われる。