09/12/25●文教堂グループがジュンク堂書店と業務提携発表 印刷
 12月24日、首都圏を中心に書店チェーンを展開する文教堂が、ジュンク堂と業務提携をすることを発表した。近年、大手書店チェーンによる市場占有率がどんどん高まっていて、書店チェーン同士の業界再編が進んでいる。文教堂の発表によると、今回の提携は「将来を見据えた業容の拡大と、経営の効率化が急務」ということだが、すでに、ジュンク堂は、今年の9月に文教堂の筆頭株主になっているので、この業務提携は当然だ。

 ただ、ジュンク堂と文教堂が1つになるといっても、ジュンク堂自体は今年の3月に大日本印刷と資本提携を締結、大日本印刷が株式51%を取得して、その傘下に入っている。つまり、これで大日本印刷は2つの大型書店チェーンを傘下に置くことになったわけだ。 また、大日本印刷は丸善との経営統合を視野に入れた業務提携を進めている。ということは、将来的には3つの書店チェーンが統合される可能性が強くなったということになる。

 丸善・ジュンク堂・文教堂が合体し日本一の大型書店チェーンとなる。そして、大日本印刷によって経営統合されるかたちが、これではっきりと見えてきた。