10/03/ 01 ●市民記者メディア「JANJAN」が広告の落ち込みで3月末の休刊を表明 印刷

 日本インターネット新聞社は2010年3月1日、同社が運営する「JANJAN」などのサイトを3月31日に「暫時休刊」すると発表した。メインコンテンツである「JANJANニュース」は、市民記者が書くメディアとして7年の歴史を持つ「老舗」だったが、広告収入が落ち込み、休刊せざるを得ない状況になったという。

 ネット上の市民記者メディアといえば、2009年4月にオーマイライフ(旧オーマイニュース)が閉鎖、ツカサネット新聞も11月に休止している。「JANJANニュース」は、政治関係に強く、20万人の政治家情報を登録した国内有数の政治家データベース「ザ・選挙」も併設しているが、「JANJANニュース」については、30日に記事投稿の受け付けを終了し、31日には更新も終了する。ただ、閲覧は4月1日以降もできるという。

 「JANJANニュース」のようなネットの市民メディアは、一時期、大きなトレンドとなったが、その後、ブログやツイッターなどの普及で、いまや時代遅れになった感がある。ネットメディアの世界では、ものすごいスピードで変化が起こっている。今後、紙メディアがさらに衰退するなかで、この変化の波は続いていくだろう。