10/11/16●『ニューヨークタイムズ』が今年のXマス商戦の目玉は電子書籍だと報道! 印刷

 日本では「電子書籍元年」はかけ声倒れに終わりそうだが、アメリカではどうやら電子書籍市場は本物になりつつある。『ニューヨークタイムズ』(11月14日付け)は、クリスマス商戦の焦点になったE-Reader(電子書籍リーダー)を取上げ、「Consumer Reports」誌の調査では、10人に1人がE-Readerを今年のギフトに選んでいると報道した。ちなみに、去年は4%だった。

  

 「Kindle」 が値下げされ、どのE-Readerも150ドル以下になったことが、Xマスギフトの目玉商品になった大きな原因だという。「Kindle」は、これまで通販1本だけだったが、いまでは量販店にも並び、テレビCMも流れている。アメリカのXマスギフトの上限は200ドルというのが一般的なので、これにE-Readerは最適とか。ただ、「iPad」上限を超えている。

 こうしたことに、アメリカの出版界は、電子書籍市場に大きな期待を寄せるようになった。これまではハードカバーと電子版の発売をズラしてきたが、最近は同時発売が主流。電子版にセールスの主力が移ってきたという。