10/12/10●グーグルが電子書籍ストア「Google eBooks」を開始 印刷

 グーグルは2010年12月6日から、やっと電子書籍ストア「Google eBooks」のサービスを開始した。去年11月に発表されて以来、ずっと延期されてきた「Google Editions」の電子書籍販売サイトであり、「Google Books」(旧名「Google Book Search」)も統合されている。出版社は4000社が参加、タイトル数は300万。

   Android端末(OS 2.1以上)やiPhone、iPad(iOS 3.0以上)などのほか、ソニーの「Sony Reader」やBarnes&Norbleの「Nook」など多様な端末に対応している。ただ、アマゾンの「Kindle」には、現在のところ対応していない。

  このサービスはダウンロード型ではなくクラウド。ただし、書籍データが端末に同期されるため、オフラインでも閲覧できる。一部の書籍では、フォントの種類やサイズ、行間の調整ができる。サイト内の「New Arrivals」では、新刊書籍を扱っており、「Free Classics」ではチャールズ・ディケンズや、ジェーン・オースティンなどパブリックドメイン書籍が無料で提供される。

     

                     ディケンズやオースティンが読み放題の「Free Classics」                    

  グーグルが電子書籍販売を本格的に始めたことで、今後、アマゾン、アップルとどのように住み分けていくのか注目だが、既刊本に関してはほぼグーグルに集約されていくものと思う。