11/2/22●日本の電子書籍の統一規格はやはり「EPUB」に!5月からの「EPUB3」に合わせて 印刷

 国内出版社(日本電子書籍出版社協会など)や電機メーカーが日本語電子書籍の制作に使う統一規格を、「EPUB」に対応させることになった。

 これは、この2月17日に、IDPF(International Digital Publishing Forum)が、電子書籍フォーマット「EPUB3」のドラフト版(Public Draft)を公開したからだ。これまでは、日本独自のフォーマットをつくる動きもあったが、結局は「EPUB」で統一されるものと思われる。

  

 「EPUB」は電子出版物の事実上の世界標準フォーマット。XHTMLとCSSで構成されており、XML/XHTMLをベースにCSSでレイアウトを行なうことで、電子書籍としての体裁を整えられる。

 今回の「EPUB 3」では各国語対応が進められ、縦書き/ルビ/縦中横/禁則/傍点など日本語組版仕様のサポートも大幅に向上する予定になっている。また、動画/音声といったマルチメディア関連機能などHTML5由来の機能も多数採用されている。