11/03/04●アップルが注目の「iPad2」を発表し、旧モデルは値下げ。でも日本では盛り上がらず!  印刷

 アップルは米国時間の3月2日、サンフランシスコで注目の「iPad2」を発表した。発表会見には病気療養中のスティーブ・ジョブズCEOが予告なしに登場し、「ライバル製品はコピーキャット(模倣)で、初代アイパッドにも及ばない。前年に続き今年もアイパッド・イヤーにする」「競合社はこれ(タブレット)を次のPC市場のように見ている。それは正しいアプローチではない」「ハードとソフトを別々の会社が手がけている。彼らはPCでやってきたように、性能のことばかり話している」「タブレットは、PCよりも使いやすくなければいけないポストPCデバイスだ。PCよりもハード、ソフト、アプリがシームレスに統合されている必要がある。われわれはこの点で正しい道を進んでいると思う」などと述べ、またしてもアップルファンを熱狂させた。

  

 「iPad2」は、約10インチの画面サイズは初代と変わらないが、厚さは33%減の9ミリ弱と「iPhone4」より薄い。重量も約590グラムと1割以上軽くなった。新型半導体を搭載して処理速度を大幅に向上させたほか、表側と裏側に動画対応の内蔵カメラを配し、テレビ電話などの機能を充実さている。

 価格は16ギガバイトモデルで499ドルと、「iPad1」と同じ。アナリストらの間では早くも、初代以上のヒットは確実との声も上がっている。アメリカでは11日に、日本では25日に発売される。

  

 「iPad2」の発売に合わせて、日本では「現行iPad」が大幅に値下げされた。 

 値下げ後の価格は、「iPad Wi-Fi」の16GBモデルが3万5800円(旧価格4万8800円)、32GBモデルが4万4800円(旧価格5万8800円)、64GBモデルが5万 2800円(旧価格6万8800円)、「iPad Wi-Fi+3G」の16GBモデルが4万7800円(旧価格6万1800円)、32GBモデルが5万6800円(旧価格7万1800円)、64GBモデルが6万4800円(旧価格8万1800円)。

 「iPad1」はこれまでに全世界で1500万台売れているというが、日本では、メディアが大きく報じないだけで、ほとんど売れていない。これは、「iPhone」のときと同じで、「そのうち売れ出す」という声もあるが、そのようには見えない。ユーザーの声を聞くと「値段が高い」という声がほとんどだからだ。