米国出版統計（AAP: Association of American Publishers）のサイトにアップされたリリースによると、アメリカでは2011年2月、ついに電子書籍（E-Book）がカテゴリー別でトップに躍り出た。電子書籍の売り上げは、前年同月比で202.3%の増加（16社の統計）で、倍増した。AAPはこの理由を、クリスマスから新年にかけてのホリデーシーズンに電子書籍リーダーが、ギフト商品として大ヒットしたこと、電子書籍の発行点数が増加した結果であると分析している。

   しかし、もはや季節的要因とは言えず、アメリカでは電子書籍市場が完全にでき上がったと考えていいと思う。

   April 14, 2011; New York, NY-- Powerful continuing growth of books on digital platforms--both e-Books and Downloaded Audiobooks--are highlights of the February 2011 sales report of the Association of American Publishers, which is being released today.  http://www.publishers.org/press/30/

AAPのトム・アレ ン会長は、「社会は本を読むうえでの選択肢が広がり、多様になったことを歓迎している。人々は、印刷フォーマットへの関心を失うことなく、E-Bookをライフスタイルの一部として受けいれた」とコメントしている。