エンターテインメント情報誌『ぴあ首都圏版』（隔週刊）が、7月21日発売号を最後に休刊されることが、22日、発表された。ネットの普及に押され、発行部数が大幅に減少し、もはや紙媒体でエンターテインメント情報を入手するというスタイルは時代に合わなくなっている。ぴあでは今後、映画や演劇、コンサートなどの情報提供はネットに一本化する。
　『ぴあ』の創刊 は1972年７月で、当初は月刊誌としてスタートした。バブル時の1980年代後半のピーク時には、部数は53万部まで達し、情報誌としては一時代を築いた。月刊誌から週刊誌となり、1990年から2008年にかけては毎週発行されたが、最近の部数は5万部代に低迷、「もはや役割を全うした」と休刊に踏み切った。すでに中部版は昨年6月、関西版は同年10月に休刊しており、これで『ぴあ』は姿を消すことになった。

　　情報誌としての役割を終えた『ぴあ』