11/05/24●朝日新聞の決算、単体・連結ともに黒字に転換、日経も黒字 印刷

テレビ朝日が、23日に、親会社である株式会社朝日新聞社の2011年3月期決算の内容を発表した。それによると、2011年3月期連結決算は、経費の削減効果などで純利益が50億6400万円となり、3年ぶりに黒字転換した。

 東日本大震災の影響などで東北地方を中心に新聞発行部数は減ったものの、広告収入の減少は小幅にとどまり、売上高は前期比0.8%減の4665億3400万円と微減。営業利益は105億6700万円と2年ぶりの黒字を計上した。2010年3月期の連結決算では、営業利益マイナス40億円の赤字となっていたが、中間決算ですでに黒字に転換、それを維持し、最終的に利益を確保した。

 

  【連結経営成績】2010年9月中間期の連結業績(2010年4月1日~2011年3月31日)
    売上高   :4665億3400万円(前年同期比 0.8%減)
   営業利益  :105億6700万円(前年 マイナス40億9800万円)
   経常利益  :154億7300万円(前年 マイナス20億3200万円)
   四半期純利益:50億6400万円(前年 マイナス33億4600万円)

  なお、日本経済新聞も今期は黒字を確保している。3月に発表された日本経済新聞社の平成22年決算=第139期(平成22年1月~12月)は、連結売上高は5期連続の減収となる3035億7400万円=前期比3.8% 減、単体売上高は4期ぶりの増収となる1774億6800万円=同0.2%増。前期で連結、単体ともに2桁を超えた減収から大きく改善している。前年は初の赤字決算となったことが業界では大きな話題になったが、1期で黒字転換を果たした。

  期末の新聞部数は日経本紙が309万部、産業16万部、MJ26万部、ヴェリタス6万部。電子版の有料会員数は11万~12万人。無料を含めた登録会員数は70万人を超える規模という。