11/06/15●毎日新聞の決算 減収も連・単で営業黒字、連結は最終赤字 印刷

毎日新聞社の2010年度(10年4月~11年3月)決算が出た。連結、単体とも減収となったが、黒字は確保している。まず連結売上高だが、2483億6100万円。東日本大震災の影響も重なり、新聞販売収入、広告収入とも売上は減少して売上高は前年度を6.3%下回ったが、営業費用の節減に努め、営業利益は 25億7800万円の黒字となり、経常利益も22億2100万円の黒字を計上した。しかし、固定資産除却損・売却損、投資有価証券評価損などで特別損失が 27億1200万円となり、当期純損失は9億6000万円となった。

 次に単体だが、販売収入、広告収入とも減少して売上高は1254億800万円。前年度を4.4%下回ったが、各部門で経費削減に努めた結果、営業利益は2600万円の黒字を確保している。経常損失は7億6700万円となったが、子会社を合併したことによる特別利益を加え、税引き前当期純利益は15億1700万円の黒字となり、当期純利益も11億9200万円の黒字を計上。前年度比8億5900万円の増益となっている。