ニューズコープ社がロンドンで発行している『The Times』紙は、有料化1年で有料購読者数（ウェブサイト、iPad、Kindle版を含む）が10万人を突破した模様だ。ルパード・マードックCEOの方針で、同紙は昨年 7月にウェブサイト版の有料化を開始。過去3カ月でデジタル版の購読者が28%増加したとのこと。

　しかし、その一方で、各紙版は編集体制を一新。個別の編集長をおかず、『The Times』と その日曜版『Sunday Times』、『The Sun』とその日曜版 『News of the World』をそれぞれ一人の編集長が統括する方式に移行していた。

　ところが、その矢先『News of the World』は、盗聴疑惑事件を起こし、廃刊が決定した。ロンドン警視庁は7月8日、同紙のアンディ・コールソン元編集長を盗聴、汚職に関与した容疑で逮捕したと発表。これを受けて同紙の廃刊が発表された。

  『News of the World』最終号