アマゾンが、「iPad」と競合するようなタブレットコンピュータを発表するかもしれないと、アメリカでは噂が先行してきた。しかし、どうやら噂はホンモノで、この10月には発売される模様だ。『ウオールストリート・ジャーナル』（WSJ）の7月13日の記事が、噂をホンモノと決定づけ、その後、同じような報道が続いている。。

　WSJの記事によると、「アマゾンタブレット」の登場は10月で、9インチスクリーンを搭載し、グーグルの「Android」をOSとして稼働するという。もちろん、WSJは匿名の情報筋から情報を得たとしているが、これはほぼ内部リーク（宣伝工作）だろう。その後の報道を追うと、アマゾンは白黒の「Kindle」を新たに2機種計画しているようで、大幅に値下げする方針。それと併せて、「タブレット」を出すという。この「アマゾンタブレット」は、「iPad」と同じタッチスクリーンになる、完全なタブレット端末で、もちろん「iPad]の完全なライバル。電子書籍市場で独走している強みを活かそうと計画されたものだという。ただ、価格はまだ明らかになっていない。  

　いずれにせよ、アマゾンがアップルと直接対決する姿勢を明らかにしたことで、今後の電子書籍をめぐる覇権争いが面白くなってきた。