11/07/23●楽天が電子書籍ストア「Raboo(ラブー)」開設、パナソニックの新端末向けに1万点でスタート 印刷

楽天がついに電子書籍ストアをオープンさせる。オープンは8月10日、約1万タイトルでスタートするという。ストアの名前は「Raboo(ラブー)」。電子書籍ストアとしては後発だが、楽天は日本一のネットショッピングサイトとしてすでに5000万人の会員数を持っているので、先行する電子書籍ストアより、圧倒的に有利との声が強い。「Raboo」はもちろん楽天会員IDで利用できうるえ、楽天市場などで得たポイントも利用可能だ。また、電子書籍コンテンツ価格の1%分のポイント(1ポイント=1円)も付与される。

   パナソニックの新端末「UT-PB1」

この「Raboo」は、まずは同日発売されるパナソニックの電子書籍端末「UT-PB1」 (税込3万4800円)向けとなるが、年内にリーダー(ソニー)、各種スマートフォン、パソコンにも対応する予定となっている。パナソニックの電子書籍端末「UT-PB1」は、ファイルフォーマットにはXMDFを採用。UT-PB1にはmicroSD(8Mバイト~2Gバイト)/microSDHC(4Gバイ ト~32Gバイト)対応のメモリカードスロットが用意されているが、「Raboo」で購入した電子書籍は外部メモリには保管できない。なお、無料で書籍の一部 が読めるお試し版の電子書籍「チラよみ電子書籍」が600冊プリインストールされて発売される。

プレーヤー乱立で今後さらに激化する電子書籍市場だが、楽天とパナソニックの参入で、日本のプレーヤーはほぼ出そろった。あとは、アマゾン、アップルなど海外勢がいつ日本をオープンさせるかに焦点が移った。

 

*以下はの図は、現時点での日本の電子書籍市場の プレヤーの勢力分布図