11/08/04●「グーグルプラス」のユーザー数、開始1カ月で2500万人突破!SNS勢力地図は変わるのか? 印刷

米調査会社コムスコアcomScoreは米国時間8月2日、グーグルが6月28日に立ち上げたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「グーグルプラス(Google+)」の利用者が、史上最速のペースで増加していることを明らかにした。コムスコアのアンドリュー・リップマン副社長によると、グーグルプラスの7月24日までのユニークビジター数(重複をカウントしない訪問者数)は2500万人を突破したという。SNS最大手のフェイスブックが同規模のユーザー数を獲得するまでには約3年、ツイッターは30カ月余りかかったという。

  これまでグーグルは、フェイスブックに対抗する新たなSNSサービスを開発しては失敗してきた。しかし、今回はどうやら成功しつつある。それは、登録したユーザーを区分できる「サークル」という機能にあり、これを使うと、たとえば家族と職場の仲間を別々のサークルに分け、自分の投稿を読む相手を制限できる。すべてをごちゃ混ぜで受け取るより、このサークルはずっと読みやすく、これがユーザー数を増やした最大の原因だと思われる。

 ただこうなると、グーグルプラスでダメージを受けるのは、ライバル視したフェイスブックではなくツイッターになりそうだ。

 
       


 すでに全世界に7億5000万人超のユーザーを抱えるフェイスブックに、グーグルプラスが追い着くかどうかは、まだ不確定要素が多い。「フェイスブックに対抗できるようになるのは、まだかなり先の話だ。グーグルプラスの成長スピードは確かに、これまでのSNSの中で最速かもしれないが、スピードがベストだとは限らない。成長が遅いほうが、長期的利益をもたらす強力なネットワークの構築につながることもある」と、リップマン氏は語っている。

 コムスコアによると、グーグルプラスの現在の登録ユーザーの大半は米国内ユーザーで640万人、次いでインドが360万人、カナダと英国が各110万人、ドイツが92万人となっている。日本の数字は出ていないが、これまでの国内の報道によると、日本でもかなりの数のユーザーを獲得しているのは間違いない。

  かつてSNSの最大勢力だった「マイスペース」はいまやゴーストタウンと化しているから、今後の「グーグルプラス」次第では、ツイッターがそうなる可能性がないとは言えない。