11/08/16●『ニューヨーク・タイムズ』紙の有料化は成功か? アメリカでは地方紙もいっせいに有料化 印刷

3月から始まった『ニューヨーク・タイムズ』紙(NYT)の有料化(ペイ・ウォール導入)は、どうやら成功しつつあるようだ。当初、1年で30万人の有料購読者が目標とされたが、開始後4カ月でこの目標が達成されたと報じられている。

  そんななか、8月15日から、今度は地方新聞23紙がいっせいに、オンラインサイトの有料化を実施して注目されている。この23紙はいずれも「メディアニューズグループ」MediaNewsに属していて、California, Pennsylvania, New Mexico, Massachusettsなどで発行されている中小地方紙。

 サイトの定期購読料は、新聞紙購読者の場合、月間が 1.99ドルで年間が19.99ドルという割引価格。電子版のみの購読者は、月間が5.99ドルで年間が59.99ドル。いずれも、NYTのようにメータ制(ペイ・ウォール)を採用している。定期購読者でなくても月間5ページまでの編集記事を無料で閲読できる。そのほか、ホームページ(最初のページ)や案内広告、死亡記事、お知らせページも無料でアクセスできる。ただ、同じ「メディアニューズグループ」に属しているが、部数が多い『the Salt Lake City Tribune』や『the Denver Post』は現在のところ有料化を実施する予定はないという。