11/09/15●シャープ、電子書籍端末「ガラパゴス」販売終了を発表 印刷
シャープは9月15日、メディアタブレット「GALAPAGOS」2機種の生産を終了し、販売申込みの受付を終了すると発表した。昨年12月の発売から1年もたたないうちに、電子書籍端末から撤退することになったわけだが、その最大の原因は、販売不振にある。都内の大手家電店でも月に数台しか売れないというのだから、撤退もやもうえないだろう。

 日本国内で独自に進化する携帯電話が「ガラパゴス携帯」(ガラケー)と揶揄されるなか、あえてその名を冠してスタートしたが、正真正銘のガラパゴスになってしまったと言える。ただ、同時にスタートした電子ブックストアサービスは引き続き提供するとしているが、こちらも今後どうなるかはわからない。

 

 シャープがだめならソニーはどうなのか?というと、こちらも、販売は大不振。現在、端末購入者には、電子書籍が3900円分購入できる実質値引きキャンペーンを行っているが、まったく売れていない。 現在の日本の電子書籍市場は、サービスや端末が乱立・混在状態にあり、プレーヤーが多すぎて、ユーザーからそっぽを向かれている。印刷、書店に加えて、通信、流通、電機メーカーまで、どれも同じようなサービスを行っているが、いい加減に整理しないと、市場は絶対に拡大しないだろう。