11/10/21●20歳代の「本離れ」深刻、1カ月読書せず50%  印刷

人間は若いときほど本を読むというのが、かつての傾向だった。しかし、近年は、若いときも年をとっても読まない傾向にあるようだ。読むのは、本が好きな人に限られ、読む人は何冊も、読まない人はまったく読まないと2極化していると思われる。

  

  読売新聞記事(10月21日)によると、読売新聞社が、この1~2日に実施した読書に関する全国世論調査(面接方式)で、 この1カ月間に本を1冊も読まなかった人は50%(昨年52%)で、2009年調査から3年連続で50%台となった。本を読まなかった人は、20歳代では1980年の調査開始から最多の50%(同46%)に増え、「本離れ」は深刻化している。

 そこで注目は、電子書籍だが、電子書籍を利用したことがある人は、なんとたったの7%(同9%)。利用したことはない人は91%(同90%)だった。ただ、「利用したことがあるし、今後も利用したい」4%(同6%)と、「利用したことはないが、利用してみたい」23%(同 25%)を合計すると、電子書籍の利用を望む人は27%(同31%)になっている。これは、20歳代だと、52%(同54%)と半数を超える。

  しかし、紙だろうと電子だろうと、読まない人は読まない。そういうことだろう。