11/11/22●旅行雑誌の老舗『旅』が来年1月号で休刊、新潮社が発表 印刷

新潮社は11月21日、1924年(大正13)年に創刊された旅行雑誌『旅』を、来年1月20日発売の3月号(通巻1002号)で休刊すると発表した。
 JTBの前身である日本旅行文化協会が創刊した『旅』は、日本初の本格旅行雑誌として創刊され、 創刊号の巻頭には、田山花袋の「旅の詩と歌と」が掲載された。当時の価格は1冊40銭だった。

  『旅』2012年1月号

  戦後の『旅』の歴史を語るとき欠かせないのが、松本清張の代表作「点と線」と、開高健が釣り紀行の連載。 高度成長期は実売部数が20万部を超えたこともあった。その後、部数は低迷し、2004年には売り上げ不振から、創刊80周年を機に発行元が新潮社に移ったが、部数減、広告減は挽回できなかった。