12/05/25●英国のメディア・グループ「デイリー・メール」の新聞部門の売り上げが26%減 印刷

英ガーディアン紙が伝えるところによると、メディア・グループ「デイリー・メール・ジェネラル・トラスト」(Daily Mail & General Trust=DMGT)の新聞部門の売り上げが26%減(過去半年で)になったという。メディア・グループ全体では、全国紙と地域紙を統括するA&N部門は売り上げが3%減の5億4200万ポンド。営業利益は24%減の3300万ポンド。

  DMGTでは、過去半年間で593人を削減し、全部門で6280人にと縮小させている。会社側の説明では、今回の不振は、紙媒体の広告が低調だったのとデジタルビジネス部門での追加プロモーション活動に資金を使いすぎたことという。「デイリー・メール」(紙)と「メール・オン・サンデー」(ウェブ)は営業利益が26%落ちて3400万ポンド。売り上げは1%落ちて4億3500万ポンドとなった。ただし、「メール・オンライン」は好調で、全体の売上げは75%増とのこと。

 

  「デイリー・メール」は、日刊紙として世界12位、英字紙としては世界最大規模の新聞のひとつだが、部数減は止まらない。それに反比例するようにウェブメディアの「メール・オンライン」は、ウェブ新聞としては、いまや世界一のアクセス数を誇っている。