2012年11月5日●新著『出版・新聞 絶望未来』(東洋経済新報社)が発売され、三省堂書店に挨拶に! 印刷

  出版界の知人から「タイトル、なんとかなんないの。もうちょっと明るいのにしてほしいよ」という声も。拙著『出版・新聞 絶望未来』(東洋経済新報社、1575円)が11月1日に発売された。電子書籍の進展、新聞のデジタル化への挑戦など、プリントメディアを取り巻く現状を、主にビジネスの面から描いたものだが、メディア論としては、これが3冊目。アマゾン「Kindle」が日本上陸を果たしたこともあり、けっこう注目が集まっている。

  残念なのは、とくに 電子書籍に紙幅を割いたものの、アマゾンの状況を見極められずに筆を擱いたこと。ただ、私としては「Kindle」はそれほど普及せず、日本のプリントメディアの状況は早急には変わらないと思っている。現在、多くの出版社、新聞社が経営危機に見舞われ、その影響でジャーナリズム、コンテンツの質が落ちている。これがもっとも心配される点だ。

  発売直後の11月5日、神保町の三省堂書店本店に行った。昨年『出版大崩壊』(文春新書)を出したときもお世話になり、現場の方に挨拶。多くのベストセラー、話題の本と並んで、平台に積んでいただいた。

    

 

 神保町の三省堂書店本店「ノンフィクション部門」第1位(11月5日)