2013年12月18日●『脱ニッポン富国論「人材フライト」が日本を救う』を文春より刊行 印刷

『資産フライト』発売から2年がたったが、資産フライトはいまも続いている。アベノミクスによって景気が回復し、資産フライトは下火になったように言われているが、実際はまったく逆で、いまや資産だけではなく、人材もどんどん日本から流出している。最近は、若者から起業家、資産家、富裕層まで、タイへ、マレーシアへ、シンガポールへと、続々と日本を出ている。

 つまり、資産フライトは第二ステージに入っているわけで、この状況を取材してまとめたのが本書だ。

  

  脱ニッポン富国論 「人材フライト」が日本を救う

  http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4166609513/chintara-22 

 資産フライト、富裕層の海外移住、人材の流出を日本にとって悪いこと、場合によっては非難する声があるが、これは完全に間違っている。というのは、今後の日本は、外に出て行った富裕層、企業、優秀な人材によって支えられていくからだ。

 すでに、企業活動はそうなっている。したがって、この流れをせき止めるのではなく、グローバル時代にふさわしい日本になることが、今後、私たちが進むべき道だ。この本の後半では、私はこのことを徹底して訴えた。

 以下は、この本の章立て(内容)。

1   ミャンマーは招く

2   移住先はマレーシア

3   アジアを目指す若者たち

4   富裕層大国シンガポール

5   中国から撤退せよ

6   輸出立国という勘違い

7   資産フライトは続く

8   財政破綻と資産防衛

9   愛国心と出国税

10  脱ニッポンが日本を救う