2011年5月1日■産経新聞「読書面」著者インタビュー 印刷

 

 産経新聞(2011年5月1日)読書面に、拙著のインタビュー記事が掲載された。このインタビューは4月初めに行われたが、震災報道の紙面の影響で、約1カ月遅れてしまった。

 このインタビューのなかで、私は「情報にはコストがかかる」ということを言っている。情報がタダというネット文化が、いずれ情報産業、ジャーナリズム、出版文化などの質の低下をもたらすということは、もっと言っていくべきだと思っている(私以外の多くのジャーナリズム関係者も、ぜひ言ってほしい)。

 電子書籍などのデジタル革命が進んでいるが、ここが根本的な問題だ。これを解決しないで、革命は進まない。

 このインタビューでは、そこを次のように言っている(本当は、もっといろいろなことを言ったが、紙面の制約がある)。

 「誰かが情報はカネだと示さないと。食品に産地や栄養価の表示があるように、本や記事にも取材費がどれだけ投入されているかといったコストを示さないと価値が読者に伝わらないのでは」

 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110501/bks11050107590014-n1.htm